浜口奈々『ペルルミュテールのエスプリを語る』

	ラヴェルは、弟子も取らず、自身の作品を演奏するピアニストにも、ほとんど何の指示も与えなかった、と言われている。 しかし…なぜラヴェルはペルルミュテールには、その全作品にわたって、楽譜にも表記しなかった細部に至るまでのアドバイスを与えたのだろうか…。 そのペルルミュテールの愛弟子であった浜口奈々さんに、ラヴェルの名曲の演奏と共に、ペルルミュテールの知られざる秘話の数々を語っていただく貴重な機会となるでしょう。 当日、浜口さんのお話のお相手は、幼い頃同門だった元大阪芸術大学演奏学科教授の南 祐子さんです。

●浜口奈々プロフィール
東京芸術大学附属高校及び同大学を経て、1972年仏政府給費留学生としてパリ国立音楽院に入学。75年同校をプルミエ・プリで卒業。同じく室内楽科をプルミエ・プリで卒業。78年エコール・ノルマル音楽院卒業。これまでに安川加寿子、矢部 民、ヴラド・ペルルミュテール、ジェルメーヌ・ムニエの各氏に師事。76年スペイン・パロマオセ国際コンクール、イタリア・モンツァ国際コンクールに入賞。78年スペイン・ハエン国際コンクール１位なしの２位。79年スペイン・バルセロナ国際コンクール審査員名誉賞受賞。パリをはじめ各地でリサイタルを開催し、室内楽、ラジオ出演で活躍。ヴァイオリンのジェラール・プーレ氏との共演による『ドビュッシーの夕べ』『ラヴェルの夕べ』『フォーレの夕べ』３シリーズをはじめ、2013年２夜にわたり開催されたラヴェルピアノ独奏曲全曲リサイタルが好評を得ている。長年にわたり東京芸術大学にて後進の指導にあたり、現在は東京音楽大学にて後進の指導にあたっている。