バッハ講座シリーズは、第1回インヴェンションと第2回シンフォニアのシリーズを修了し、バッハの基礎的な学びとバッハの深淵な扉を開けました。反面、人間バッハの魅力も見え隠れして、さらに興味が膨らんできた頃でしょうか?
いよいよシリーズは、バッハのクラヴィーア作品の中心ともいうべき「平均律」に入ります。バッハは、この「平均律」の中で調性に色合いを与えました。
それは、後の作曲家たちにどんな影響をあたえたのでしょうか?
バッハ以後の作曲家の作品とリンクさせながら、なぜ『音楽の父』と呼ばれるかの秘密に迫ります。
第1回 10月17日(火)
1.C-dur (ハ長調)
プレリュード 予感に満ちた無言の魅力に溢れ…。
フーガ バッハ自身のサインで平均律の緞帳は開かれ…。
2.c-moll(ハ短調)
プレリュード チェンバロのトッカータのスタイル!
フーガ 韻を踏まえた詩のように。
第2回 10月24日(火)
3.Cis-dur(嬰ハ長調)
プレリュード バッハが初めて使用した調号。
フーガ 特別な書式の3部形式は快い響き。
4.cis-moll(嬰ハ短調)
プレリュード フーガの内容を全て暗示。
フーガ ミサ曲のクルチフィクス(十字架につけられ)のように。
第3回 10月31日(火)
5.D-dur (ニ長調)
プレリュード グローリア(栄光の賛歌)。
フーガ 開放感に充ちて。
6.d-moll(ニ短調)
プレリュード ドリア旋法からd-mollへ。
フーガ 厳格な対位法。
第4回 11月7日(火)
7.Es-dur (変ホ長調)
プレリュード フーガが続く序曲として。
フーガ 近代的フーガ。
8.es-moll(変ホ短調)
プレリュード バッハの時代のノクターン。
フーガ 宇宙を探求するかのように。
第5回 11月14日(火)
9.E-dur (ホ長調)
プレリュード リート3部形式。
フーガ プレリュードの穏やかさを力と動きに変えて。
10.e-moll(ホ短調)
プレリュード 力に満ちた調として。
フーガ 平均律の中で唯一の二声フーガ。
第6回 11月21日(火)
11.F-dur (ヘ長調)
プレリュード 秩序の良さを楽しむ満ち足りた心。
フーガ 舞曲のように。
12.f-moll(ヘ短調)
プレリュード バッハの特別の調。
フーガ 厳粛さ際立つフーガ。
第7回 11月28日(火)
平均律第1巻前半のふり返りとまとめ
終了しました
|